2026年7月13日(月)~7月14日(火)
海の京都DMOのJesse Efronさん、株式会社みたての庄司さんと『民宿 奥川入』にて旅行会社に向けたインスペクションを行いました。
マタギの一家と過ごす、まるで実家に帰ったような時間
_261021_5-scaled.jpg)
今回の目的は、奥川入で過ごす時間が旅行商品としてどのような魅力を持っているのか、実際に体験しながら確かめること。
奥川入は、代々マタギ文化を受け継いできた横山家が営む民宿です。マタギの暮らしや山の文化に触れながら、家族と食卓を囲み、季節ごとの自然体験を楽しめる場所です。
今回訪れたのは夏。雪室の視察を終え、白川荘で入浴してから、夕方に奥川入へと向かいました。
「おかえりなさい」と迎えてくれるような場所
_261021_1-scaled.jpg)
到着すると迎えてくださったのは、4代目マタギの隆藏さん、5代目マタギの拓さん、そしておいしいごはんを担当する尚美さん。
まるで実家に帰ってきたかのように、温かく迎え入れてくださいました。
奥川入の魅力は、豪華な設備や特別に演出されたサービスではありません。そこに暮らす家族と自然体で過ごし、日常の延長にあるような時間を楽しめること。
少し一息ついたら、さっそく夕食の時間です。
熊汁に名物のピザ。みんなで囲む食卓
_261021_4-scaled.jpg)
この日の夕食には、熊汁や名物のピザをはじめ、たくさんのおかずが並びました。
食卓を囲みながら、みんなで料理を味わい、会話を楽しむ。
食事の時間には、隆藏さんと拓さんが出演されたマタギのドキュメンタリー映像も見せていただきました。映像を通してマタギの文化を知りながら、食事の合間には日々の暮らしや何気ない話題でも盛り上がります。
マタギという言葉からは、山に入り、狩猟を行う姿を思い浮かべる方も多いかもしれません。
しかし、実際にこうして一緒に食事をし、話を聞いていると、文化や技術だけでなく、それを受け継いできた人たちの人柄や暮らしが少しずつ見えてきます。
食卓に並ぶ熊汁も、ただ珍しい料理を味わうということではありません。山とともに生きる人たちの暮らしや、自然から命をいただくことについて考えるきっかけにもなります。
もちろん、難しい話ばかりではありません。
おいしい料理を囲み、笑いながら会話を楽しむ。気がつけば、初めて訪れた場所なのに、どこか懐かしい気持ちになっていました。
食後のお楽しみは、隆藏さん流のホタルの呼び方!

夕食を終えた頃、隆藏さんがひと言。「ホタル、呼べるぞ!」
……え、本当に?半信半疑のまま、みんなで外へ出ることに。
隆藏さんがトラックのハザードランプを点灯させ、しばらく待っていると……なんと、本当にホタルが寄ってきました!
まさかの展開に一同びっくり。
ちなみに、やまがたアルカディア観光局の社用車でも試してみましたが、こちらはLEDライトだったためか、ホタルは寄ってきませんでした(笑)。
車のライトひとつで、こんなにも違いがあるとは。
ホタルを眺めるだけでなく、隆藏さんの知恵と遊び心まで体験できた、忘れられない夜となりました。
観光施設で用意されたプログラムとはひと味違う、その土地で暮らす人だからこそ知っていることや、何気ないひと言から生まれる体験。
こうした思いがけない出来事も、奥川入を訪れる楽しみのひとつなのだと感じました。
翌朝は清流へ。魚釣りに挑戦!
_261021_7-scaled.jpg)
翌朝は、早朝から宿のすぐ隣を流れる清流へ。
夏の奥川入で楽しめる自然体験のひとつ、魚釣りに挑戦しました。
_261021_6-scaled.jpg)
結果は……残念ながら釣果ゼロ!
それでも、きれいな川に入って自然に触れながら過ごす時間は、とても心地よいものでした。
魚を釣ることができればもちろんうれしいですが、今回改めて感じたのは、体験の価値は必ずしも結果だけで決まるわけではないということ。
川の水に触れ、周囲の自然を感じ、普段の生活から少し離れて過ごす。
何かを達成するためだけではなく、その場に身を置いて過ごす時間そのものが、旅の思い出になっていきます。
季節によって、山菜採りや川遊び、きのこ採り、雪山散策など、さまざまな自然体験ができるのも奥川入の魅力です。
夏には夏の、冬には冬の楽しみがある。季節を変えて訪れることで、また違った小国町の暮らしに出会えそうです。
マタギ文化を知るだけではなく、その暮らしに触れる
_261021_3.jpg)
今回のインスペクションを通して感じたのは、奥川入の魅力は「マタギ文化を学べる宿」という言葉だけでは伝えきれないということです。
もちろん、隆藏さんや拓さんからマタギの話を聞き、山とともに生きてきた文化を知ることは、ここでしか得られない貴重な経験です。
けれど、それと同じくらい印象に残るのが、家族と一緒に食事をし、何気ない会話を楽しみ、自然の中でゆったりと過ごす時間でした。
奥川入では、訪れる人を単なるお客様として迎えるのではなく、家族の一員のように迎えてくれます。
だからこそ、料理のおいしさや体験の面白さだけでなく、人とのつながりや、その土地で暮らす感覚まで旅の思い出になっていくのだと思います。
今回のインスペクションは、旅行会社の視点から体験の魅力を確かめる機会であると同時に、旅で提供できる価値について改めて考える時間にもなりました。
観光地を巡り、名所を見て回るだけが旅ではありません。
誰かの暮らしの中に少しお邪魔して、一緒にごはんを食べ、話を聞き、自然の中で過ごしてみる。
そんな旅だからこそ出会える人や景色があります。
小国町の民宿 奥川入は、マタギ文化と自然に触れながら、まるで実家に帰ったように過ごせる場所でした。
次に訪れるときは、また違う季節の奥川入にも出会ってみたいと思います。
今回の釣果はゼロ。それでも、また帰ってきたくなる。
そんな余韻が残るインスペクションとなりました。
■やまがたアルカディア観光局ではこちらのツアーを行っております。
【小国町/奥川入】自然と共存するマタギの世界観に触れ、まるで実家に帰る旅
■民宿 奥川入
〒999-1522
山形県西置賜郡小国町小玉川576
















