2026年6月3日(水)
現在行われている体験プランのブラッシュアップのために、海の京都DMOのJesse Efronさんと『けん玉ひろばSPIKe』にて旅行会社に向けたインスペクションを行いました。
「けん玉のまち・長井」を、もっと楽しんでもらうために

長井市といえば、けん玉。
長井市は競技用けん玉の生産量日本一を誇り、全国生産量の約7割を占める「けん玉のまち」です。
さらに2020年には、けん玉が長井市の「市技」に制定されました。
けん玉を単なる遊びとしてではなく、ものづくりや地域交流、健康づくり、子どもたちの健全育成、そして観光にもつながる地域資源として活用しているのが長井市の特徴です。
その中心的な場所のひとつが、長井駅から徒歩1分ほどの場所にある「けん玉ひろばSPIKe」です。
まずは「けん玉って面白い」を体験してもらう

今回は、JesseさんとSPIKeのリンドンさん、シェルビーさんとともに、長井のけん玉を旅行者にどのように体験してもらうかについて意見を交わしました。
現在の体験内容をさらに磨き上げるだけでなく、
「初めてけん玉を触る人でも楽しめるには?」
「海外から来た人には、どんな伝え方が分かりやすいだろう?」
「けん玉をきっかけに、長井のまちを歩いてもらうには?」
など、体験そのものから、その先の長井での過ごし方まで含めて話し合いました。
けん玉は、一見するとシンプルな遊びです。
けれど、実際にやってみると、なかなか思うように玉が乗らない。
「あと少し!」と思ってもう一度挑戦する。
そして、できた瞬間には思わず笑ってしまう。
年齢や国籍に関係なく、一緒に楽しめる。
そんなシンプルさこそが、けん玉の大きな魅力なのかもしれません。
長井の「ものづくり」と、けん玉

長井で競技用けん玉の生産が始まったのは、約50年前。
市内の山形工房が日本けん玉協会公認の競技用けん玉の生産に取り組み始めたことが、現在の「けん玉のまち・長井」につながっています。
競技用けん玉は、民芸品としてのけん玉とは異なり、1mmの誤差も許されないほど厳しい規定があります。
木を削り、形を整え、正確なバランスに仕上げていく。
そこには、長井が培ってきた「ものづくりの技術」が生かされています。
つまり、長井のけん玉は「遊び道具」であると同時に、長井のものづくりを象徴する存在でもあります。
実際にけん玉を手に取って遊んでもらうことで、その背景にある地域の技術や歴史にも興味を持ってもらえる。
そんなところにも、観光資源としての可能性を感じます。
実際にけん玉を

検討会議の後は、リンドンさんによるけん玉の技術指導。
実演を交えながら、技のポイントを丁寧に教えていただきました。
そして、Jesseさんもけん玉を練習中とのこと。
かなりの腕前で、すでにいくつもの技を習得していました。
今回はリンドンさんから新たな技も伝授され、さっそく挑戦。
話し合いだけで終わらず、実際に自分たちもけん玉を触ってみることで、「どこが難しいのか」「どこで達成感が生まれるのか」を体感することができました。
こうした実体験は、旅行商品を考える上でも大切な時間です。
参加する人の目線になって体験してみることで、説明の仕方や体験の進め方、もっと楽しんでもらうための工夫が見えてきます。
「技を教わる」だけではない、SPIKeの役割

SPIKeでは、けん玉を自由に楽しめるだけでなく、けん玉教室や級・段位の認定、けん玉検定、けん玉ペインティングなど、さまざまな体験が行われています。
中でもけん玉ペインティングでは、自分でけん玉に色や模様を施し、世界にひとつだけの「myけん玉」をつくることができます。
「技を覚える」という楽しみ方だけではなく、
「自分だけのけん玉をつくる」
「けん玉を通して人と交流する」
「長井のまちをけん玉を持って歩く」
など、けん玉を入口にさまざまな旅の楽しみ方をつくることができます。
長井市では、けん玉の技を市内のお店で披露し、成功すると各店舗のサービスを受けられる「けん玉チャレンジ」も行われています。
けん玉が施設の中だけで完結せず、まちなかへ飛び出していく仕組みがあることも、「けん玉のまち」ならではの面白さです。
けん玉を、長井を知る入口に

今回の検討会議では、けん玉体験の内容だけでなく、けん玉を通して長井市そのものをどうPRしていくかについても、さまざまな意見を交わしました。
「けん玉をやりに長井へ来てもらう」。
そこから、
「長井のけん玉って、どうして有名なんだろう?」
「どこでつくられているんだろう?」
「長井にはほかにどんなものがあるんだろう?」
と、まちへの興味が広がっていけば、けん玉は単なる体験メニュー以上の役割を果たすことができます。
実際にけん玉を触って、技に挑戦して、できた喜びを感じる。
そのあとに、けん玉がつくられるまちを歩いてみる。
そんなふうに、「体験」から「まち」へ興味を広げていくことも、これからの旅行商品づくりで大切にしていきたいポイントです。
けん玉がつなぐ人と人

長井市では、けん玉をまちづくりのツールとして地域活性化に取り組む「長井けん玉のふる里プロジェクト」が2014年にスタートし、SPIKeの運営や教室、観光客向け体験、県外・海外でのPRなど、さまざまな活動につながっています。
長井の人にとって身近な「けん玉」が、地域のものづくりを伝え、人と人をつなぎ、まちを知ってもらうきっかけになる。
今回の時間を通して、改めてその可能性を感じました。
これからも、けん玉の魅力をより多くの方に知っていただけるよう、そして「けん玉をしに長井へ行ってみたい」と思ってもらえるような体験をつくるために、地域の皆さんと一緒に取り組んでいきたいと思います。
■けん玉ひろばSPIKe
SPIKeではけん玉体験やけん玉ペインティング、けん玉検定などがあり、山形公房のけん玉も購入可能です。
〒993-0084
山形県長井市栄町3-5
TEL : 070-2016-2509(スパイク直通電話)
mail : info@nagai-kendama.com
営業時間 : 毎日営業 10:00~17:00(金 ・ 土 曜日のみ18:00まで)
※イベント対応などにより、変更になる場合があります
※年末年始等については随時お知らせします
アクセス : ラワー長井線 長井駅より徒歩1分
















