湖面、雪景、空の上 視点を変えて 広がる世界を味わう

生身で触れる、人と自然の豊かなつながり
心を打つ体験が人生を変えた

YAMAGATA EXPERIENCE(ヤマガタエクスペリエンス)
アウトドアガイド 三好 純史みよし じゅんじ

飯豊町の白川湖をメインに、カヌーやSUPなどのアクティビティを行っている「いいでカヌークラブ」が、「YAMAGATA EXPERIENCE(ヤマガタエクスペリエンス)」へと生まれ変わりました。『地域の魅力をグローバルへ』という思いを、これまでよりさらに広く展開していきます。水没林でのカヌー体験をきっかけに飯豊町に移住されたという、三好純史さんにお話を伺いました。

-アウトドアガイドになった経緯を教えて下さい

もともと民間企業で営業をしていましたが、あるお客様との出会いから、地域や人のために貢献できる消防士になりたいと思い転職しました。約12年間東京消防庁に勤め、人の命に向き合い続ける中、自分の人生において新しいことや楽しいことに挑戦してみたい、という気持ちが芽生えてきました。そんな時に、山県在住の友人が「山形はおもしろい所だから遊びに来たら?」と誘ってくれたんです。
せっかくだから山形の魅力をYouTubeで配信しようと、東京の映像制作会社の友人を繋ぎ3人で一緒に山形を巡る旅をすることにしました。山形の居酒屋で「水没林が絶景だ」と聞き、カヌー体験をしている弊社代表の堀江さんに電話をしたのが最初のきっかけです。初めて見た水没林は、カヌーで水の上に浮かび、絶景に包まれているだけで、もう言葉が要らないくらい美しかったです。飯豊町、山形県の力をすごく感じました。そこから堀江さんの「地域の魅力をグローバルに発信していきたい」という思いに共感し、一緒に夢を追い続ける決意をしました。「好きなことをお互い一生懸命やろう」という家族の言葉があり、2022年4月に埼玉から単身飯豊町に移住しています。

-強烈な自然体験とご家族の理解が三好さんを突き動かしたんですね。アウトドアガイドの喜びとは?

お客様に「旅行先になぜこの場所を選んだのか」を聞いてみると、一人ひとりに豊かなストーリーがあってすごく奥深いんです。こちらが熱量をもって話すと共感してくれて「来てよかった!」という感動と笑顔が直接伝わってくる。自然の魅力はもちろん、人との出会いや温かみ、つながりに価値があるということを再認識していますし、それがとても居心地いいです。地元の人に「こんなにいい場所だったんだ!」と驚いてもらえるのもガイド冥利に尽きますね。視点が変わると気づく魅力が山形にはまだまだ沢山眠っていて、それを見つけて発信していく仕事にやりがいを感じています。地域の魅力を気球の上から再発見する〈やまがた気球プロジェクト〉も進行中で、僕自身とても楽しみなんです。

PROFILE

三好 純史(みよし・じゅんじ)

宮城県仙台市出身。12年間務めた消防職を退職後、エイチ・アンド・カンパニー株式会社に入社。氷瀑スノーシューツアー、白川湖の水没林カヌー、SUP体験などのアウトドアガイドを務める。先日、熱気球操縦士技能証を取得。