2026年6月4日(木)
海の京都DMOのJesse Efronさんと共に『結城酒店』にて旅行会社に向けたインスペクションを行いました。
南陽のワインを「知る人」から学ぶ

この日は、取締役であり赤湯温泉店の店長を務める結城さんに、南陽市のワインについて詳しくお話を伺いながら、実際にいくつかのワインをテイスティングしました。
結城酒店は、南陽市で300余年続く酒屋。
現在は日本酒やワインをはじめ、山形県内外のさまざまなお酒を取り扱っていますが、なかでも赤湯・南陽のワインには特に力を入れており、南陽市内のワイナリーのワインを幅広く取り揃えています。
ワインの向こう側にある、南陽の歴史

テイスティングでは、ただワインを味わうだけではありません。
それぞれのワイナリーやブドウ農家の特徴、これまで歩んできた歴史、使われているブドウのことなど、一本一本の背景を結城さんから丁寧に解説していただきました。
同じ南陽市でつくられたワインでも、造り手や畑が違えば、その個性も変わる。
どんな場所でブドウが育てられ、どんな人がそのブドウに向き合い、どんな考えでワインをつくっているのか。
そんな話を聞いてからグラスを傾けると、味わい方も少し変わってきます。

結城さんはJ.S.A.認定ソムリエでもあり、それぞれのワインの特徴を踏まえながらセレクトし、分かりやすく説明してくださいました。
Jesseさんも一杯ごとに興味深そうに耳を傾けながらテイスティング。
ワインそのものだけでなく、その背景にある南陽の文化や土地の話まで含めて楽しめる時間となりました。
「南陽のワイン」を知っているからこそできること

今回のインスペクションを通して感じたのは、結城酒店が単にワインを販売する場所ではないということです。
南陽市赤湯地区は、長いブドウ栽培の歴史を持つ地域。
現在も複数のワイナリーがあり、それぞれが異なる個性を持ったワインを生み出しています。赤湯のワインには、昔ながらの手造りにこだわる造り手や、地元産ブドウを使ったワインなど、さまざまなスタイルがあります。
そうした一つひとつの違いを知り、飲む人の好みに合わせて紹介できる。
そこに、長年この土地でお酒を扱い、造り手との関係を築いてきた結城酒店ならではの強みがあるのだと感じました。
実際に、結城さんが南陽のワインをセレクトし、その背景を説明しながら提供するスタイルは、海外からのお客様に向けた体験としても可能性がありそうです。
「山形のワインを飲む」だけではなく、
「このワインは、どんな土地でつくられたのか」
「どんなブドウを使っているのか」
「どんな人がつくっているのか」
を知りながら味わう。
そうすることで、一杯のワインが南陽を知る入口になります。
Jesseさんも思わず購入

テイスティングを終える頃には、Jesseさんもすっかり南陽のワインを気に入った様子。
最後には、実際に気に入ったワインを購入されていました。
旅行会社向けのインスペクションとして訪れた場所でしたが、「実際に飲んでみて、気に入ったものを買って帰る」という流れは、旅行者の体験を考える上でも、とても分かりやすい一例になったように思います。
旅先で出会ったものを、その場で味わい、気に入り、持ち帰る。
その一本が帰宅後に旅の記憶を思い出させてくれる。
そんな「旅の続きを自宅でも楽しめる」お土産としても、地域のワインには大きな魅力があります。
個人的に衝撃だった「古木のぶどうジュース デラウェア」

そして今回、個人的に特に印象に残ったのが、「古木のぶどうジュース デラウェア」(※写真の一番左のボトル)。
南陽市には300年以上のブドウ栽培の歴史があり、個人農家が多いことから、樹齢を重ねた古木のブドウが多く残っているのだそうです。
こちらのジュースは、樹齢50年を超える古木のデラウェアからつくられたもの。結城酒店のおすすめ商品としても紹介されています。
実際にいただいてみると、まず驚いたのがその甘さ。
「ワイン用のブドウは甘くない」という、どこか自分の中にあったイメージが覆されるような、濃厚で深みのある味わいでした。
ただ甘いだけではなく、口の中に余韻が残る。
「これが50年以上生きてきたブドウの味なのか」と思うと、一本のジュースの中にも、この土地で長く続いてきたブドウ栽培の歴史が詰まっているように感じます。
ワインだけではなく、こうしたブドウジュースもまた、南陽のブドウ文化を伝える大切な一品なのだと思いました。
「ワインのまち」を旅するきっかけに

今回の訪問では、南陽のワインについて学ぶだけでなく、現在の旅行商品にどのように取り入れていけるかについても考える機会となりました。
南陽には、ブドウ畑があり、ワイナリーがあり、そしてその土地のワインを知り、伝えてくれる人がいる。
その一つひとつをつなげていけば、「ワインを飲む」だけではない旅がつくれます。
ブドウ畑を訪れる。
造り手の話を聞く。
ワインをテイスティングする。
そして、その土地で生まれた味をお土産に持ち帰る。
そんなふうに、一本のワインをきっかけに南陽の土地、人、歴史に触れていく旅も面白そうです。
今回のインスペクションを通して、改めて感じた南陽ワインの奥深さ。
これからも地域の皆さんと一緒に、南陽ならではの「食」と「酒」の魅力を、国内外のお客様へ伝えられるような旅づくりにつなげていきたいと思います。
■結城酒店 赤湯温泉店
〒999-2211
山形県南陽市赤湯772-2
TEL:0238-43-5151
営業時間:9:00~18:00
定休日:水曜日
南陽市内のワイナリーのワインをはじめ、山形県産ワイン、日本酒などを取り扱っています。
■地酒蔵 ゆうき
〒999-2221
山形県南陽市椚塚1605-4
TEL:0238-43-6333
営業時間:9:00~21:00
(元旦のみ、お休みいたします)
















