食・人・自然 魅力あふれるアルカディア

豊かな食文化に触れる体験から
地域の魅力を届けたい

(一社)やまがたアルカディア観光局 戦略会議委員 グルメチームリーダー
 飯澤 歩

地域資源の掘り起こしやアクティビティの開発、プロモーションなどさまざまな分野から持続可能な「東洋のアルカディア」を模索している、やまがたアルカディア観光局(以下、アルカディア観光局)。今回は、長井商工会議所で地域の人々と関わりながら、グルメチームのリーダーを担当し地域の「食」の情報発信をしている飯澤歩さんにお話を伺いました。

グルメチームの活動内容を教えてください。

月に1回、チームでランチミーティングを行い、アルカディア地域の飲食店の情報を共有しています。Google や食べログなど口コミサイトへの投稿、個人のSNSを使用した情報発信もメンバーが積極的に行なっていますね。また、地域の食材を使用したイベントの企画、運営などもしています。これまでに開催したのは、長井市の古代の丘縄文村、南陽市十分一山でのグランピング。すばらしいローケーションで、アルカディア観光局のプロジェクトの一つであるOMIKIに合わせた、地域の伝統食材を使ったおいしいお料理を味わいました。参加者からはとても好評で「またやって欲しい」という声を何度もいただきました。

食を通してアルカディア地域のファンを増やしているんですね。

はい。アルカディア地域のおせち料理を一緒に作るオンラインツアーには全国から応募がありました。特に「ひょう干し」を使った料理はやはりめずらしかったようで、リモートでつないだ参加者の興味関心が高ったですね。食の魅力の発信は、町のお店や個人の努力次第になることが多く、そういったことが得意でない方がまだまだ多いです。そこを私たちが手助けして盛り上げていけたら、と思っています。

アルカディア観光局として動くことで変化した部分はありますか?

個人の変化としては、いろいろな分野の方と交流する機会が増えたことが良い経験になっていると感じています。私は長井市の出身で、生まれ育ったこの地域が活気づき盛り上がっていくために仕事をしたいと思い商工会議所に入りました。アルカディア観光局の一員となることで、20年、30年先のビジョンを持ち、以前よりさらにワクワクしながら仕事に取り組めるようになりましたね。

今後やってみたいことは?

食と人と自然について、高いポテンシャルを持つ地域だということを実感しています。美しい紅花畑や水没林を見ながら食文化に触れられるイベントを是非やってみたいですね。地域の方々が誇りを持って暮らせる場所、いろいろな人に紹介したくなるアルカディア地域をもっとアピールし、多くの人が交流できる機会をつくっていきたいです。

PROFILE

飯澤 歩(いいざわ あゆむ)

長井商工会議所総務課勤務。2020 年から戦略会議メンバーに。幼い頃から慣れ親しんだ古代の丘は今でもお気に入りの場所。社会人になってからは、ゆっくりと時間が流れる感覚を求め週末ごとに足を運ぶ。趣味はソロキャンプ。